今回は高崎市石原町にある『観音山公園』のご紹介です。観音山公園と言ってもピンと来る方は少ない気がしますが、こう言えば分かる方も多いのでは無いでしょうか?あの『カッパピア』の跡地です。
カッパピアとは昭和37年に開園した遊園地で、観覧車やジェットコースター等の一般的な遊具が揃い、加えて流れるプール等も整備されていたり群馬県内での屈指の規模を誇っていました。高崎市民は勿論、市外からも多くの来場者が訪れる等、多くの方に愛されていたのですが、時代の流れには勝てず、年々来場者数は減少していき平成15年に惜しまれつつも閉園に至りました。筆者も小学生くらいの時に、市外在中だったのですが親に連れられたり、小学校の旅行で訪れていて、閉園となった時には寂しく感じた記憶があります。
閉園後しばらくは施設がそのままに放置されていて廃墟化し、ブログ等のSNSや”廃墟本”なる書籍でも紹介されたり、群馬県屈指の廃墟として全国的に知名度を得てしまい、不名誉とまではいかないものの、小さい頃に正にカッパピアで遊んでいた身としては少し複雑な心境に陥りました。そんな状況の中、若者等の不法侵入による犯罪の温床化、果ては不審火が起こる事件が発生し事態を重く見たのか高崎市が土地を買収する意向を表明、『観音山公園』として整備が進み現在に至っています。
こちらがカッパピア改め生まれ変わりました『観音山公園』です。廃墟として全国に名を馳せていたいたとは思えない程にキレイな公園となりました。
この観音山公園の大きな特徴の一つ『ケルナー広場』です。ドイツの遊具制作会社『ケルナースティック社』の遊具が置かれている広場で、この遊具、上の写真を見て頂ければ分かる通り斬新なデザインをしていて、筆者程の年齢の人が見ると『なんだこれは』『果たしてどうやって遊ぶのか・・・』等々、疑問に思ってしまうのですが、これは意図したつくりとの事です。子ども達がどうやって遊ぶのか自由に創造させて、考える力を養わせ、更には危険に見えるつくりが冒険心を掻き立て、危険予知能力や体力向上に繋がるそうです。『こう遊べ!!』とレールを敷くのでなく『考えて自由に遊ぶ』。これは非常に近代的で素晴らしい事と感じます。遊びにも創意工夫が必要ですね。
こちらは管理棟となります。立派な建物が建築されていて、この裏に市民プールもあります。駐車場も広く整備され、キレイなトイレも有ります。
案内図です。本当に見違えるほど立派に整備されましたね、しかしながら、このように全体を見るとカッパピアの面影が無くなっていて当時を知る身としては寂しくも感じていたのですが・・・
カッパピア時代からあったであろう古い擁壁に、
何と何と『ジャングルマウス』と言う看板が残っていました。
小さいジェットコースターの様な遊具ですね、小さいころ乗った記憶が残っています。かつてカッパピアだったと言う証は少なくなってしまいましたが、その唯一のものとして
いつまでもココに残しておいて頂けると嬉しく感じる次第です。
Author
J ishihara
TAKATANでは、
主に記事作成、htmlとかcssとかを担当。
趣味は山登り、お絵かき、画像編集。
いつか群馬県の山を擬人化したサイトを
作りたいのですが、時期は未定。
取りあえず、至仏山は私の嫁です。