今回ご紹介するは、最早存在が当たり前すぎて誰も取り上げなさそうな(恐らく)、高崎市行政の中心地『高崎市役所』です。あえて、シッカリと知ろうとは思ったりはしない方は多いのではないでしょうか?恥ずかしながら私も不動産会社で働く以前はあまり訪れたことはありませんでした。しかし現在では、物件の調査の為、ほぼほぼ毎日にように出入りしている次第で、どのフロアに何があるかを完璧に把握する、その位のレベルに達する事ができました。
こちらが高崎市役所の外観です。
1998年に竣工した建物で地上21階建て地下2階建てで高さは102.5メートルの規模を誇り、県内では群馬県庁舎に次ぐ高さとなっています。因みに市内では数少ない『免震構造』、当時としては最新の技術を結集させて造られたことが伺えます。竣工当時は群馬県にもこんな高い建物ができたかと当時小学生でしたが感慨深く思ったことを覚えています。
こちらはエントランス部分となります。エントランスの特徴的なものとしては、
この造形作品でしょう。所謂ゲート的な役割と、芸術作品としての美しさと存在感を兼ねそろえたものとなっていて、庁舎を建物としてだけで扱わず、芸術作品として昇華している様に感じます。
隣にはこの作品名『HELIX-983T 永遠と展開』と説明文が書かれています。書かれている内容としては以下の通りです。
この作品は2つの造形物が一体となりゲート状に構成されています。一方は、垂直に立つ柱状のフォルムで面を集合させた螺旋状の立体。それは展開性と求心性を内在しています。もう一方は、先の螺旋状の造形物から派生した形をもとに形作られています。螺旋は限りない永続性、季節のサイクル、生命のサイクル等を大自然のサイクルを象徴すると同時に永遠に続く高崎市の発展を表現しています。タイトルのHELIXとは日本語で螺旋と言う意味。983は1998年3月の事、Tは高崎市のイニシャルを意味します。
建築の技術も日進月歩発展し続けており、法律もそれに合わせて改正をしなければなりません。この高崎市役所もいずれは法律に合わなくなる『既存不適格』となり、取り壊さなくてはならない時が来るかもしれません。そうなったら、この作品が『高崎市役所跡地』として目印になるのかもしれません。
こちらは各フロアの案内板です。21階建ての建物の中に多くの部課が存在しています。これだけ多いと自分の用事を果たす為、どこへ行くべきなのかわからないですね。螺旋の如く来訪者を迷わせているような感じを受けます・・・
因みに不動産会社的に言うとお世話になっているのが下から順番に【1階の市民情報センター】【8階の管理課】【10階の市街地整備課及び区画整理課】【11階の都市計画課・建築指導課・開発指導課】【14階の農政部】【18階の水道局】【19階の下水道局】ですね。物件調査を行うにはここへ必ず行って話を聞かなくてはならないのです。買主様が不動産を購入する際に提示される重要事項説明書や不動産広告はここで聞いてきた内容や現地で調べた内容などを総合して纏めています。因みに不動産会社がどうしても信用できない!!なんて方は自分で聞いてくるのも手かもしれません・・・
因みに流れとしては・・・
先ずは8階の管理課で対象物件の接道の幅員及び高崎市から公道認定されているかを確認しましょう、ここで幅員が4m以上あれば問題ないのですが、4m未満だとセットバックが必要となる可能性があります。その時は必ず11階の建築指導課で道路の取り扱いを聞きましょう。2項道路と回答を受けたらセットバックが必要ですし、道路として取り扱わないと言われたら原則的に建築不可となるので要注意。ついでに戸建の場合はここで建築確認及び完了検査の受検履歴があるか否かを併せて確認しておきましょう。次に同フロアの都市計画へ行き都市計画区域や用途地域、その他どのような制限があるかを確認。まあ、色々あるのですがここで最も注意すべきこととしては、都市計画区域が『市街化調整区域』の場合と『区画整理地内』に該当する場合です。特に市街化調整区域の場合だと原則的に建築は不可となりますので、もし該当するようなら11階の開発指導課にて例外的にどのような手続きを経れば建築可能となるかを相談、因みに地目が農地となっている場合は14階の農政部にて青地か白地かを確認し『青地です』と回答を受けた場合は建築は不可です。これを覆すのはほぼほぼ無理に等しいです。区画整理地内で施工中区域と回答を受けた場合は、10階へ行き仮換地証明等の書類を取得し、『従前地ま面積から仮換地面積が増えているようなら換地処分時に清算金の支払いが発生しますし、減っているようなら交付金が支払われます。』と言う事を知っておきましょう。で最後に18階と19階で前面道路に給排水管の埋設があるかを確認します。
以上がザックリとした流れになっています。情報が溢れかえっている現代ですと不動産会社に勤務していなくても上記の事等を把握している方も多くいらっしゃるそうで、宅地建物取引士の資格を取得している何て事もザラです。この流れがもっと進むと不動産会社の存在意義がいずれ問われ、旧態依然の会社は淘汰されていくでしょうね。
21階建てだけはありまして、最上階にある『展望室』からの景色は一見の価値あり。北側・西側・東側が開けていて、各々違う景色で楽しませてくれます。個人的には北側からの榛名・赤城・子持・小野子・武尊等々、群馬県を代表する山々の景色がお気に入りです。
夜になると夜景もキレイです。庁舎自体は17時頃に閉まりますが、展望台は別となっていて22時まで入場が可能です。
また、高崎市役所のお楽しみはこれだけに留まりません。地下1階にある食堂と売店は絶対に行った方が良いです。
こちらは食堂の『はくもくれん様』です。
価格もお安く、ボリューミーな定食等を楽しむ事ができます。会社から近い事もあってか個人的には良く利用しており、ある意味弊社の食堂としても機能しています・・
で、はくもくれん様の隣にある売店が『スイートピー様』です。ただの売店と思うなかれ、勿論一般的なものの取り扱いはあるのですが、それに加えて市内の老舗店の食べ物等を購入する事ができたりもします。個人的にはクリンクリン様のクレープとこのえパン様のパンをよく買っています。実店舗の紹介はまたの機会と言う事にします。
何か書類の取得や手続き等が無ければあまり訪れる機会もありませんが、一度は市の中心として訪れてみては如何でしょうか?
Author
J ishihara
TAKATANでは、
主に記事作成、htmlとかcssとかを担当。
趣味は山登り、お絵かき、画像編集。
いつか群馬県の山を擬人化したサイトを
作りたいのですが、時期は未定。
取りあえず、至仏山は私の嫁です。